映画「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」を見る(感想)

スター・ウォーズ 最後のジェダイ STAR WARS: THE LAST JEDI
2017年 アメリカ 152分
監督・脚本:ライアン・ジョンソン
出演:ルーク・スカイウォーカーマーク・ハミル)、レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)、レイ(デイジー・リドリー)、フィン(ジョン・ボイエガ)、ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)、ローズ・ティコ(ケリー・マリー・トラン)、ペイジ・ティコ(ヴェロニカ・グゥ(ゴー・タイン・バン))、アクバー提督(ティム・ローズ)、アミリン・ホルドー中将(ローラ・ダーン)、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)、BB8、R2D2(ジミー・ヴィー)、C−3PO(アンソニー・ダニエルズ)、ヨーダ(声:フランク・オズ)、
スノークアンディ・サーキス)、カイロ・レン(アダム・ドライヴァー)、ハックス将軍(ドーナル・グリーソン)、キャプテン・ファズマ(グウェンドリン・クリスティ)、DJ(ベニチオ・デル・トロ)、マズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)、ポーグ

★ネタバレしてます!

ファースト・オーダーとレジスタンスの間で激しい攻防が繰り広げられる一方、レイは、辺境の惑星に隠棲するルーク・スカイウォーカーを訪ねる。でも、ルークはレイの話に耳を傾けようとはしない。
猛攻を受けたレジスタンスの宇宙船は大破し、レイアは宇宙空間に放り出されるが、奇跡の生還を果たす。とはいうものの、任務を続ける状態にはなく、ホルドー中将が一時的にそのあとを継いで指揮官となる。しかし、なすすべもなく逃げる一方のホルドーのやり方に業をにやしたダメロンは、フィンらと敵艦の追跡を遅らすための作戦を考え、フィンと技師のローズを敵艦に潜入させる。
レイは、辺境の惑星にいながらにして、敵艦のカイロ・レンと“交信”し、敵のボス、スノークに相対する。(カイロ・レンはなかなかよい。)
話が交錯し、登場人物が入り乱れる。場面場面のアクションはみごとで飽きない。でも、長すぎる。もうちょっとすっきりしてわかりやすい方が、好みである。感想がぶつ切りでしか出てこない。
フィンらの作戦が中途半端に終わるので欲求不満に陥る。これまでアクション映画において、脱出であれ救出であれ奪還であれ、いったんスタートした作戦が最後の段階まで行かなかったことが、どのくらいあったろうか。いろいろ邪魔が入っても結局は達成されるか、あるいはやった!と思ったら最後の最後で邪魔が入るとかはあっても、途中で立ち消えになることはあまりないと思う。
BB8は、前作ではかわいいだけだったが、今回は活躍する。
レイアの後を継ぐホルドーは、一見使えないやつと思わせといて実は、という展開なのだが、そして仲間を石の惑星に逃すため自らが犠牲になるのだが、それなのになぜかわたしは好感がもてなかった。ずっと夜会用のようなドレス姿なのもその一因かもしれない。
このホルドーの玉砕は「宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」(1978年の方)のラストを、石の惑星でレジスタンスの基地を狙うファースト・オーダーの巨大砲のエネルギー充填の様子は波動砲を思い出させ、「ヤマト」っぽいところがあると思った。
この巨大砲にフィンが突っ込もうとするので、え、また玉砕?と思ったら、ローズが止めたのでよかった。
石の惑星が、地表は真っ白だけど、ちょっとえぐると赤い砂(石粒)の層になっていて、戦闘での動きがあるたびに赤い軌跡がついたり飛翔が上がったりするのは、きれいでおもしろかった。
ルークの登場には胸が高鳴ったし、無敵ぶりも痛快で、ものすごい技を使ったのだが、結局あそこから一歩も出てないのは残念だった。
レイの両親がただの人で、フォースの使い手が血筋に関係なさそうなのがよかった。次作で、実は両親は別にいる、とかっていう話にならないといい。
DJは、次回で表返りそうなキャラである。