映画「キングコング 髑髏島の巨神」を見る(感想)

キングコング 髑髏島の巨神 KONG: SKULL ISLAND

2017年 アメリカ 117分

監督:ジョーダン・ヴォート=ロバーツ

脚本:ダン・ギルロイ、マックス・ボレンスタイン

出演:ジェームズ・コンラッド(元SAS大尉。トム・ヒドルストン)、プレストン・パッカード大佐(米陸軍ヘリコプター部隊スカイデビルズ指揮官。サミュエル・L・ジャクソン)、ビル・ランダ(モナークMONARCHの地質学者。ジョン・グッドマン)、ヒューストン・ブルックス(地質学者。コーリー・ホーキンズ)、メイソン・ウィーバー(カメラマン。ブリー・ラーソン)、サン(生物学者ジン・ティエン)、ヴィクター・ニーブス(衛星ランドサット現地調査団責任者。ジョン・オーティス)、ギブソン(ランドサット衛星調査員。マーク・エヴァン・ジャクソン)、ジャック・チャップマン少佐(トビー・ケベル)、コール大尉(シェー・ウィガム)、ミルズ兵曹長(ジェイソン・ミッチェル)、スリフコ兵曹長トーマス・マン)、レルス上等兵(ユージン・コルデロ)、ハンク・マーロウ中尉(米軍パイロット。ジョン・C・ライリー)グンペイ・イカリ(MIYAVI)、イーウィス族、アル・ウィリス上院議員(リチャード・ジェンキンス)

コング、スカル・クローラー(巨大トカゲ)、バンブー・スパイダー(巨大蜘蛛)、スケル・バッファロー(巨大水牛)、リバー・デビル(巨大たこ)、サイコ・バルチャー(翼竜)、スポア・マンティス(巨大昆虫)

 

「キング・オブ・モンスター ゴジラ」を見る前に、テレビ放映の録画で見る。

1944年、太平洋戦争時、戦闘中にとある島に墜落した米軍パイロットと日本軍パイロット。激しく戦う二人の前に巨大なゴリラが姿を現す。

というオープニングから、タイトルクレジットを経て、一気に30年後のベトナム戦争終結時の1973年へ。国の特別研究機関モナークの科学者ランダとブルックスはウィリス上院議員から禁断の孤島髑髏島での調査の承認をとりつける。元特殊部隊のコンラッドをリーダーに、モナークの学者たちと戦場カメラマンのウィーバーNASAの衛星調査員らからなる調査団が、パッカード大佐率いる軍の護衛を伴って島を目指す。一行は常に島を取り巻く激しい嵐を抜けて髑髏島に到着する。地質の研究のため(実は巨大生物をおびき寄せるため)、ヘリ部隊スカイデビルズによる爆撃を開始するや否やキングコングが姿を現し、暴れまくってヘリ部隊を叩きのめす。

映画はここまで一気呵成に進み、最初からぐいぐい引っ張られる。

調査隊は、ヘリを大破され、仲間を殺され、仲間とはぐれ、惨憺たる目に遭い、到着してすぐ撤退を余儀なくされる。彼らは、島に棲む巨大生物の出現に怯え、攻撃をかわしながら、迎えがやってくる北の岬を目指す。途中、太平洋戦争中に不時着し、先住民イーウィス族とともに30年間島で暮らしてきた米軍中尉マーロウと会う。マーロウは、コングは島の守り神であること、真の敵は地下にいる大型トカゲのスカル・クローラーであることを調査団に話して聞かす。が、部下の復讐に燃えるパッカード大佐は、コング退治に執着するのだった。

最初から最後まで、見せ場続きの勢いに乗った映画だ。

主役のはずのコンラッドはかなり控えめ、女性カメラマンのウィーバーの方が目立つが彼女もさほど大活躍というわけではない。意地になりどんどん孤立していくパッカード大佐がサミュエル・L・ジャクソンが演じていることもあって際立つが、調査隊内の面々はいずれも横並びという感じで、それぞれに好感が持て、いざこざもわかりやすくストレートに描かれてじゃまくさくない。

なにより主役はコング、敵はトカゲ、それで見ていて飽きないのだから、モンスター映画の王道だと思った。