映画「エンド・オブ・ステイツ」を見る(感想)

エンド・オブ・ステイツ  ANGEL HAS FALLEN

2019年 アメリカ 121分

監督:リック・ローマン・ウォー

出演:マイク・バニングジェラルド・バトラー)、トランブル大統領(モーガン・フリーマン)、カービィ副大統領(ティム・ブレイク・ネルソン)、サム・ウィルコックス主席補佐官(マイケル・ランデス)、ジェントリー(ランス・レディック)、ヘレン・トンプソンFBI捜査官(ジェイダ・ピンケット・スミス)、ラミレスFBI捜査官(ジョセフ・ミルソン)、リオ・バニング(パイパー・ペラボ)、クレイ・バニングニック・ノルティ)、ウェイド・ジェニングス(ダニー・ヒューストン

大統領付きの凄腕シークレット・サービス、マイク・バニングを主人公とするアクション・シリーズ第3弾。前の2作は見ていないが、上映終了寸前に衝動鑑賞。

シークレット・サービスとして能力を発揮してきたバニングだが、身体を酷使したツケが回ってきて最近は体調不良に悩まされていた。仕事先や家族に内緒で鎮痛剤を常用するようになっていて、シークレット・サービスの次期長官として期待されていたが、自身では引退を考えているのだった。

そんなある日、湖で釣りをしている大統領を、ドローンの一群が襲い、激しい爆撃をしかけてくる。警備要員は、バニング以外全員即死、大統領はバニングのガードのおかげで一命をとりとめるが、昏睡状態に陥ってしまう。さらに、バニングは大統領暗殺未遂容疑でFBIに拘束される事態に。現場や自宅で彼を犯人とする決定的な物的証拠が発見されたのだった。

罠に落ちたバニングは、逃亡しながら、真犯人に立ち向かう。彼を追うFBI捜査官のトンプソンは、その有能さゆえにやがてバニングを犯人とすることに疑問を抱き始めるのだった。という、ありがちなストーリーだが、話は小気味よくアクション続きで進むので、どきどきわくわくしながら見た。

ふっくらほっぺのおじさんのバトラーが、ものすごく強いのがいい。ガソリンスタンドで素人に毛が生えたような民兵の男たちに見つかって銃を向けられるが、はなからこいつら全然おれの敵じゃねえという顔をして余裕綽綽なのが、痛快だ。

バニングが頼る老いた父親役で、白髪白髭のニック・ノルティが登場。ベトナム帰還兵で心を病み、妻子を捨てて、山奥の小屋で隠遁生活を送っている孤独な老人だが、地下に抜け道のトンネルを掘り、小屋の周囲には爆弾をめぐらすなど、戦う気まんまんである。彼が最後まで活躍するのはよかった。

見る端から忘れていくような、豪快なアクションばか活劇。やはり、個人的には、「ジョーカー」とかより、こうゆう方がよほど好きなのだった。

関連作品:「エンド・オブ・ホワイトハウス」(2013)、「エンド・オブ・キングダム」(2016)