映画「スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け」を見る(感想)

スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け 

STAR WARS: THE RISE OF SKYWALKER
2019年 アメリカ 142分
監督:J・J・エイブラムス
出演:レイ(デイジー・リドリー)、カイロ・レン/ベン・ソロ(アダム・ドライヴァー)、ポー・ダメロン(オスカー・アイザック)、フィン(ジョン・ボイエガ)、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ
ルーク・スカイウォーカーマーク・ハミル)、レイア・オーガナ(キャリー・フィッシャー)、ハン・ソロハリソン・フォード)、ランド・カルリジアン(ビリー・ディー・ウィリアムズ)、パルパティーン(イアン・マクダーミド)
C-3PO(アンソニー・ダニエルズ)、R2-D2、BB-8、D-O(J・J・エイブラムス)
ゾーリ(ケリー・ラッセル)、ジャナ(ナオミ・アッキー)、バブ・フリック、マズ・カナタ(ルピタ・ニョンゴ)、ローズ・ティコ(ケリー・マリー・トラン)、コニックス(ビリー・ラード)、チャーリー・ペース(ドミニク・モナハン)
ハックス将軍(ドーナル・グリーソン)、プライド将軍(リチャード・E・グラント)
ジェダイの声の出演>
ダース・ベイダージェームズ・アール・ジョーンズ)、アナキン・スカイウォーカーヘイデン・クリステンセン)、オビ・ワン=ケノービ(ユアン・マクレガー)、ヨーダフランク・オズ)、クワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)、メイス・ウィンドゥ(サミュエル・L・ジャクソン)、スノークアンディ・サーキス)、アソーカ・タノ(アシュリー・エクスタイン)、ケイナン・ジャラス(フレディ・プリンゼ・Jr)

★大雑把なネタバレあります!!★

 

エピソード7・8・9三部作の最終話にして、シリーズ9作の大完結編。
レイたちは、敵の正体を知る手掛かりを追って、次から次から次へといろいろな惑星に飛ぶ。話や場所がめまぐるしく変わるのでちょっとについていけなくなるところもあるが、楽しく見られた。レイがジェダイとしての修行に励み、途中から仲間たちとは別行動になって敵との対決を迎えるのは、ルークのときの話と重なると思った。
が、カイロ・レン、フィン、ポー・ダメロンらに比べ、前2作同様、彼女が人として無味無臭に見えてしまうのが残念だった。何者でもないのにフォースを持っているのがよかったのに、結局血筋が絡んでいたのも(それがなんであれ)、そんなにはおもしろく思えなかった。デイジー・リドリーはがんばっているのだが、自分に授かった特異な能力を受け入れて生きようとする心正しい若い女性という設定があるだけで、彼女の個性とか際立つ魅力とかがわたしにはあまり感じられなかった。前から見るとお団子をのっけたようなヘアスタイルと白いコスチュームは、何度となく仏陀を思わせ、その姿から思うに敢えて人間臭さを排除したのかもしれない。

だが、この映画の肝は、やはりシリーズ作品最終話ということ。なつかしい人やものや決めゼリフの再登場はまるで同窓会のようであり、第1作(エピソード4)から見てきた者にとっては、感慨深いものがある。
それだけにとどまらず、長い時を経て続いてきた、その背後に積み重なるものが、重量感を持って迫ってくる。カイロ・レンとレイの若い二人が悩み、ダメロンがレイアの後を継ぐなか、不変のロボット二体は相変わらずの名コンビぶりを見せ、かつての俳優が久しぶりのお目見えをし(今回はビリー・ディー・ウィリアムズとイアン・マクダーミド)、亡くなってしまった俳優(キャリー・フィッシャー)がCGで登場し、劇中で死んだことになっている人物らが幻影となって現れ(!)、たった一言二言のため歴代ジェダイがわんさかと声の出演をする(これは言われなければ気づかないが)、新旧虚実入り乱れて混沌とする様は、なんとも豪快である。

 <お決まりのセリフ> ibdbより
Lando Calrissian: I have a bad feeling about this.

Kylo Ren: I know what I have to do, but don't know if I have the strength to do it.
Han Solo: You do.
Kylo Ren: Dad...
Han Solo: I know.