久々に劇場版コナンを見る「名探偵コナン ハロウィンの花嫁」(感想)

名探偵コナン ハロウィンの花嫁
2022年 日本 東宝 110分
監督:満仲勧
原作:青山剛昌
声の出演:江戸川コナン高山みなみ)/工藤新一(山口勝平)、毛利蘭(山崎和佳奈)、毛利小五郎小山力也)、鈴木園子(松井菜桜子)、灰原哀林原めぐみ)、吉田歩美(岩居由希子)、小島元太(高木渉)、円谷光彦(大谷育江)、阿笠博士緒方賢一)、
目暮警部(茶風林)、佐藤刑事(湯屋敦子)、高木刑事(高木渉)、白鳥刑事(井上和彦)、千葉刑事(千葉一伸)、
降谷零/安室透/バーボン(古谷徹)、風見裕也(飛田展男)、
諸伏景光/スコッチ(緑川光)、松田陣平(神奈延年)、伊達航(東地宏樹)、荻原研二(三木眞一郎)、
村中務(三宅健太)、クリスティーヌ・リシャール(山口由里子
エレニカ・ラブレンチエワ(「ナーダ・ウニチトージティ(プラーミャへの復讐を目的とするロシア人の民間組織)」のリーダー。白石麻衣)、オレグ・ラブレンチエワ(ボルケーノ太田)、ドミトリー・ラザレフ(ウラジーミル・ボグダーノフ)、グリゴーリー・ラザレフ(アレクセイ・ラフーボ)
プラーミャ(謎の殺し屋)

★映画の内容について書いてます!★

 

久しぶりにコナンの劇場版を映画館で見た。コナンを見始めた当時幼稚園児だった娘は小学校入学を迎えてコナンと同じ年になり、追い越し、さらには高校生の蘭姉ちゃんを追い越し、いまは小五郎が最も近い年代となりつつあるが、その娘が誘ってきたので、30-60親子で観に行ったのだった。

登場人物がだいぶ増えていて冒頭のこれまでの経過の説明部分も長くなっていた。特に安室を取り巻く公安や同期の男たちなど、誰が故人でどういういきさつで亡くなったのか把握しきれていず、説明についていけないとこもあった。

目暮警部の同期で元刑事の村中は、ハロウェインの日に渋谷ヒカリエの式場で結婚式を挙げる予定だったが、式場襲撃の脅迫状が送られてきたため、警視庁が警備にあたることに。佐藤刑事と高木刑事の結婚式で始まる冒頭から突っ込みどころ満載で楽しい。
一方、釈放された元爆弾犯を監視していた安室は、マスクをつけた謎の人物に首輪爆弾をつけられてしまう。3年前、安室とその同期の松田、伊達、諸伏は、荻原の墓参りの帰りにビル爆破事件に関わり、現場で犯人に遭遇した。松田が爆発を食い止め、肩に銃弾を受けた犯人は逃走する。その犯人はロシアを本拠とする殺し屋プラーミャで、再び日本にやってきたのだった。
プラーミャは、青とピンクの液体が混じると爆発する強力な爆弾を使う謎の殺し屋。その殺しに巻き込まれて死んだ大勢の犠牲者の遺族たちは、プラーミャへの復讐を目的とした民間組織「ナーダ・ウニチトージティ」を結成していた。リーダーのエレニカとその仲間はプラーミャを追って日本にやってきた。
安室から絶大な信頼を得ているコナンも彼から情報提供を受け、プラーミャを追う。

ハロウィンに沸く渋谷の街を舞台に、プラーミャが仕掛けた大掛かりな爆弾が作動し始め、渋谷の街があわや火の海に!という展開となる。スクランブル交差点やヒカリエや宮下パークなど渋谷の街並みがリアルに映し出されて知っている者には興味深い。松田が用いたガム、阿笠博士の新発明のでっかいボール、渋谷の地形の話から、クライマックスは推測できる。バカSFならぬバカスぺクタクルを楽しめばよいかと思う。

わたしの隣に座った小学生の男の子は、はらはらする場面で「やべ、やべ、やべぇ~!」と「やべえ」を連発して盛り上がっていてよかったが、全体としては、常連の刑事やここんとこ人気上昇中らしい安室とその同期の男たち、そして今回ゲストのエレニカ一派など、大人の話が大半を占め、少年探偵団による子ども受け部分や、コナンの活躍の割合はだいぶ減っているように思えた。もうコナンは探偵であることを周囲の大人たちも認めちゃっているので、「あれれえ」と言って証拠をみつけて大人たちを誘導したり、眠りの小五郎を使って推理を披露する必要がなくなっているらしく、私や娘が見ていたころのコナンとは違ってきているようだった。

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