NHKのドラマ「ロング・グッドバイ」1回目を見る

原作は、レイモンド・チャンドラーの有名なハードボイルド小説。
マーロウは浅野忠信、テリー・レノックスは綾野剛。ヒロインは、小雪(「探偵はバーにいる」のイメージかな)。遠藤憲一はやっぱり刑事。
テリー(役名は保だが)が駐車した車のドアから足を垂らして酔いつぶれているという出会いのシーンは、チャンドラーの原作といっしょである(場所は駐車場ではないが)。
ギムレットも出てくる。
時代は1950年代だそうなので、煙草は吸い放題。(ハードボイルドに煙草は不可欠、そのためにわざわざ昔にしたのかもしれないなどどかんぐったりもする。) 
一応日本だけど無国籍、だけど日活アクションのようなやんちゃさや粗雑さや勘違いはなく、大人で落ち着いている。
おしゃれでスタイリッシュ、徹底した人工美のレトロな世界。画面がきれいで、登場人物もかっこよくきれいに撮ってある。
でも、個人的な好みからすると、もう少しどんくさい部分があった方が、安心するのだった。