映画「ミッション:インポッシブル デッド・レコニング PART ONE」を見る(感想)

ミッション:インポッシブル デッド・レコニング PART ONE
MISSION: IMPOSSIBLE - DEAD RECKONING - PART ONE

2023年 アメリカ 164分
監督:クリストファー・マッカリー
出演:イーサン・ハント(IMFエージェント。トム・クルーズ)、ルーサー・スティケル(IMFコンピュータ技術者。ヴィング・レイムス)、ベンジー・ダン(IMFテクニカルフィールドエージェント。サイモン・ペッグ)、イルサ・ファウスト(元M16エージェント。レベッカ・ファーガソン
アラナ・ミツソポリス/ホワイト・ウィドウ(闇市場の武器仲買人。ヴァネッサ・カービー)、グレース(ヘイリー・アトウェル)、パリス(フランスの暗殺者。ポム・クレメンティエフ)、ガブリエル(イーサイ・モラレス)、ユージーン・キトレッジ(IMF元ディレクターで現CIA長官。ヘンリー・ツェーニー)、ジャスパー・ブリッグス(CIAエージェント。シェー・ウィガム)、ドガ(CIAエージェント。グレッグ・ターザン・デイヴィス)

シリーズ第7作。160分を超える長尺でしかもパート・ワンだというので、ちょっと二の足を踏んだのだが、見てよかった。楽しかった。
アクションに次ぐアクションでそれぞれのシーンがいちいち長い。砂漠の騎馬での追っかけ、延々と続くカーチェイス、ベニスでの路上の格闘、クライマックスはオリエント急行での列車アクションでこれがまた長いことこの上ない。のだが、いろいろな趣向があって飽きずにわくわくして見られる。たとえばカーチェイスのシーンも、途中で車を変えて、しかもイーサンと女泥棒のグレースが手錠でつながれていて、並びの関係から最初グレースがハンドルを握るが運転がすごく下手でイーサンが変わるも手錠につながれている手が窓側だからすごく運転しづらいシチュエーションとなる、といった塩梅だ。
腕利きなはずなのに、女泥棒に何度も逃げられ、オリエント急行の屋根に飛び移るのに失敗してガラス窓を突き破って車両にパラシュートごと突っ込むなど、適度に間抜けでユーモアがあるところがイーサンとこのシリーズの魅力だったことを思い出した。
敵はAI、イーサンの仲間のルーサーとベンジーもITを駆使して戦うが、そのくせみんなが狙う獲物は、二重十字架型の鍵というとてもアナログな「もの」なのもいい。鍵の秘密は、ラストになってイーサンらに明かされ、ここでやっと冒頭のロシアの潜水艦セヴァストポリの事件につながる。次回は深海に沈む潜水艦を巡る戦いにという期待を抱かせて終わるので、えーまだ続くのかよといううんざり感が払拭され、まんまと続きが見たいと思った。忘れないうちにやってくれるといいのだが。

missionimpossible.jp