うざす <形容詞の語幹+「す」の用法>

「うざっ」はなりをひそめ、最近、子どもたちは、形容詞の語幹に「す」をつけて使うようになった。「うざす」「きもす」「さむす」など。
「うざいです→うざいっす→うざす?」と訊いたら、「ちがうんじゃん。」と笑って否定された。
中学生の娘によれば、「す」がつくことで、名詞になるそうな。「うざす」は、<うざいやつ><うざい連中><うざいこと>などの意。つまり、「書いたの」「ひろったの」の「の」と同じような感じだそう。うちの子たち周辺のみの現象かと思っていたらそうでもないらしい。
「でも、なんで『す』なの?」とさわいでいたら、夫が「すぎ」の「す」説を教えてくれた。もとはネット用語らしいのだが、「おまえ、それうざすぎ」などと言うときの「過ぎ」の「ぎ」が省略されたものだという。
最初は奇異でも、いつも耳にしていると慣れてくる。家の中でこどもたちが「うざす」「やばす」「ねむす」と連発するせいで、こっちもなんかものが引っ掛かったり落っこちたりすると、思わず「うざす」と漏らしていたりする。