十三参り

京都で次女の十三参りをした。子どもが数えで十三になると、一人前になったということで、人生に必要な知恵を授かるためにお参りするらしい。
東京ではあまり聞かないが、私の実家がある茨城では「村松さん」(正式名称がわからない。神社だった気がする。)というところに、別に晴れ着などは着ないけれど、数えで十三になったとき、女の子だけでお参りに行った記憶がある。
京都の十三参りはもっと本格的。女の子だけでなく、男の子も行く。みんな着物やスーツに身を包んで、きれいに着飾る。嵐山の渡月橋を渡ったところにある法輪寺というお寺が専門らしい。好きな漢字を一字、筆で書いて納め、ご祈祷をして頂く。帰りみち、渡月橋を渡る際に振り返ってはいけない。振り返ると、せっかく授かった知恵が逃げてしまうのだそうだ。
でも、うちの子は晴れ着があまり好きでない。家族で行くのに自分だけあでやかな着物姿なのがどうにも落ち着かない上に、帯は苦しいし草履は痛いしで、脱ぎたがってばかりいた。もったいない。
京都に帰省するのはいつも暑い盆と寒い正月なので、春先はうれしい。桜はまだ五分咲き程度だったけど。