ファンタスティック・フォー:銀河の危機

映画「ファンタスティック4 銀河の危機」を見た。
宇宙の放射線を浴びて特殊な能力を得た4人が活躍するアメリカン・コミック原作のシリーズ2作目。
1作目は見ていないので、詳しいいきさつはよくわからないのだが、
リード/Mr.ファンタスティック(ヨアン・グリフィズ)は、ゴム人間の科学者でチームのリーダー格。
その恋人のスーザン/インビジブル・ウーマン(ジェシカ・アルバ)は、透明人間で、好きなときに透明になり、見えないバリヤーのようなものを作り出すこともできる。
彼女の弟のジョニー/ヒューマン・トーチ(クリス・エヴァンス)は、火人間で、燃えながら飛ぶことができる。
そして力持ちの岩人間ベン/ザ・シング(マイケル・チクリス)だけが、見た目も常日頃から岩である。彼には盲目の恋人アリシアがいる。
4人のメンバーはそれぞれに愉快で楽しく、スーザンとジョニーが姉弟であるという設定もどこかなつかしくていい。陽気な現実主義者の若者ジョニーと無骨そうなベンが仲良しなのもおもしろい。
宇宙から飛来した謎の物体が地球各地で異変を起こす。日本では海が干上がり(何故か駿河湾を名指し)、エジプトに雪が降る。
謎の物体の正体は銀色のサーフボードにのった銀色の男、シルバーサーファー(ダグ・ジョーンズ、声/ローレンス・フィッシュバーン)。強大なエネルギーを持つ彼は、宇宙のあちこちで星を破壊し、地球を次の標的としているのだった。
4人の宿敵ビクター(ジュリアン・マクマホン)が、その力に目をつけシルバーサーファーを取り込もうとする。
ゴージャスなCGや壮大な宇宙規模の話とは対照的に、4人がシルバーサーファーを迎え撃つため森に仕掛ける装置はかなりチープだ。地球に危機が迫っているのに、主役の2人が結婚式がなかなか挙げられないことや結婚生活への不安に悩んだりしているのも呑気だ。一度失敗したジョニーがヒーローらしい苦悩をちょこっと見せるが、総じて大雑把で軽快なスーパーヒーロー・アクションとなっている。
しかも一番活躍するのは4人ではなくシルバーサーファー。彼の置かれた状況やその後については、いくらなんでももう少し時間をさいてほしかった気がする。
ジェシカ・アルバがかわいい。似合うでしょと言わんばかりにかけてみせるメガネがたしかによく似合っている。その魅力ふりまきぶりは、彼女のアイドル映画と言っていいかもと思えるほど。