映画「岳」を見る

岳 −ガク−
2010年日本(公開東宝) 126分
監督:片山修
原作:石塚真一「岳」
脚本:吉田智子
音楽:佐藤直紀、主題歌「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。コブクロ
出演:島崎三歩(小栗旬)、椎名久美(長澤まさみ)、野田正人(隊長。佐々木蔵之介)、阿久津敏夫(隊員。石田卓也)、座間洋平(副隊長。矢柴俊博)、安藤俊一(隊員。やべきょうすけ)、関勇(隊員。浜田学)、守屋鉄志(隊員。鈴之助)、牧英紀(エアレスキューヘリ操縦士。渡部篤郎)、青木誠(ヘリのナビ。森廉)、谷村文子(山荘のおばちゃん。市毛良枝)、遭難する青年(尾上寛之)、横井修治(宇梶剛士)、横井ナオタ(小林海人)、遭難者の父(ベンガル)、三歩の親友(波岡一喜)、梶一郎(光石研)、梶陽子(中越典子)、椎名恭三(石黒賢
北アルプスの山々を舞台に、死と隣り合わせの遭難救助を行う人々の活躍を描く。
山好きと小栗旬好きにはうれしい一作で、わたしはその両方なので楽しく見た。
だが、特に山好きでなくても、日本アルプスの山々の雄大な景色は美しく、救助隊の面々や山荘のおばちゃんや遭難者の青年や父子や、やたらとしぶいヘリ操縦士など、魅力的な人物が配されていて、楽しめると思う。
長野県警北部警察署山岳遭難救助隊に新米隊員の椎名久美が配属されてくる。
久美は、救助隊とは別に山岳救助ボランティアとして救助を行う島崎三歩という男を知る。
彼女は、三歩を優秀な救助ボランティアとして評価し、彼に指導を仰ぎつつも、あっけらかんと遭難者の死について語る彼に抵抗を覚えるのだった。
様々な遭難者と出会い、仕事の厳しさに打ちのめされながら、救助隊員として成長していく久美の目を通して、山岳遭難救助の過酷さと、人並み外れた度量を持つ山男三歩の魅力が描かれる。


(以下ちょっとねたばれあり!!)

久美の死んだ父親がかつて優秀な救助隊員で遭難時の声を録音したテープを遺していたり、三歩が大事な人を山で亡くしていたり、大事な父を山で亡くした少年と三歩が心を通わせたり、娘の花嫁衣装を見たかったという願いを父親が口にしたりと、話の要素としてはごくオーソドックスなものが多い。
そして、泣かせどころも満載である。
が、最近はドラマでも映画でもとにかく泣かせようってものばかりで、正直なところ涙にはちょっと辟易気味である。
だから、三歩の笑顔が気持ちよかった。
小栗旬は、山男を演じるため体重を9キロ増やしたそうで、がっしりとした体つきになっていた。

岳 -ガク- DVD通常版

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