実写映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」を見る(感想)

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド
2015年 日本 公開:東宝 87分
監督:樋口真嗣
原作:諌山創「進撃の巨人
脚本:渡辺雄介町山智浩
特撮監督:尾上克郎
主題歌:SEKAI NO OWARI「SOS」
出演:エレン(三浦春馬)、ミカサ(水原希子)、アルミン(本郷奏多)、※シキシマ(長谷川博己)、ジャン(三浦貴大)、サシャ(芋女。矢を使う。桜庭ななみ)、サンナギ(怪力。松尾諭)、ハンジ(調査兵団第四分隊長。石原さとみ)、※ソウダ(ピエール瀧)、クバル(国村隼)、エレンの父/博士(草なぎ剛)、エレンの母(緒川たまき)(※は原作漫画にないキャラクター)
二部作の二作目は、ミステリの謎解き編といった感じ。
ますます原作とは離れた映画独自の展開で、一作目で広げられた風呂敷を上手に畳んだという見方もあるが、説明のための会話劇が多く、また「人間が変身する巨人」の話がメインになってしまったので一作目で押し出された巨人たちが襲ってくる恐怖感や切迫感が薄れたように思う。
すでに巷で言われているが、知性のある二体の巨人の対決は、「サンダ対ガイラ」(小学生のころ映画館で観たが、サンダとガイラが戦っていたということ以外ほとんど内容は覚えていない。)を思い出させて、私としてはそれはそれでよかったのだが、巨人の中に人間がいるのは結局巨大ロボものみたいでなんだかなという感じがした。超大型巨人が実はあの人という設定もさほどよいとは思えなかった。エレンとシキシマの白い部屋での白い服での説明会話シーンも違和感はおいといてそこだけのものとして見てもいいとは思えなかった。ジュークボックスはいいけど、流れる音楽はうっとうしかった。個人的趣味から言えば、どうせならもっと渋いブルースかなんかがよかった。
エレンと彼は兄弟なんだろうとすぐさま推察されるようにできているのに、それが明示されることはなかった。
結局壁を崩して穴を埋めるという前半から引き続く作業で終わるのだが、この内容で映画一本分の時間と料金を取るのはいかがなものかと思った。一作目と合せて一本にしてもっと話を詰めた方がよかったのではと思う。
いつになくほめていないけど、見ている間は楽しみました。(2015年10月3日追記)

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」
http://d.hatena.ne.jp/michi-rh/20150902/1441178453