実写映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」を原作ファンの娘と見る(感想)

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN
2015年 日本 公開:東宝 98分
監督:樋口真嗣
原作:諌山創「進撃の巨人
脚本:渡辺雄介町山智浩
出演:エレン(三浦春馬)、ミカサ(水原希子)、アルミン(本郷奏多)、※シキシマ(長谷川博己)、ジャン(三浦貴大)、サシャ(芋女。矢を使う。桜庭ななみ)、サンナギ(怪力。松尾諭)、ヒアナ(子持ち。水崎綾女)、フクシ(渡辺秀)、リル(武田梨奈)、ハンジ(調査兵団第四分隊長。石原さとみ)、※ソウダ(ピエール瀧)、クバル(国村隼)、兵士の一人(高橋みなみ)、神父(諏訪太朗)(※は原作漫画にないキャラクター)
人気漫画の実写映画化二部作の一作目。
人を食う「巨人」たちに襲われ、追い詰められていく人間たちの必死の戦いを描く。
原作は、娘から借りて4、5巻まで読んだのだが、仲間うちの人間の巨人化とか、三重に壁を巡らせた人間の居住区における国家的な機密とか、話はどんどん込み入っていくようである。
映画は、巷の評判はよくないと聞くが、yahoo!のレビューなどを見ると10人に1人くらいはほめている。
原作ファンの娘(20代前半)はおもしろかったそうだが、原作に登場するリヴァイというかなりの人気キャラが出てこず、そのポジションにシキシマという見慣れない人物がいること、アクション中心で感動的な場面が少ないことなどが、映画の評価が低い原因ではないかと言う。
ミカサは漫画では最初からクールだが、映画では割と普通の女の子だったのが巨人に襲われシキシマに助けられてからクールで最強な女兵士になったことになっている。
エレンはちょっと血の気が多く、両親については死んだという話しか出てこない。
調査兵団の新米の兵士たちは、端々で迂闊なので、見ていていらつかないでもない。
が、私はおもしろかった。巨人が襲ってくる場面は、怪獣映画を見ているようでわくわくどきどきした。こんなやつらに襲われたらどうしようもないじゃん、という原作のそこはかとなく絶望的な感じが映画でも味わえたと思う。壁もいい。立体機動のワイヤーの動かし方のしくみがもう少しちゃんと映像で分かればもっとよかった。
シキシマは、強いけどいやなやつ、昔の日活アクションに出てきそうなかっこつけのライバルキャラ風で、長谷川博己が好きな私としてはなかなかよかった。石原ひとみのハンジは好評のようだが、素っ頓狂な役を嬉々として演じていてよかった。斧を振り回すサンナギは、張飛三国志に出てくる豪傑の一人)みたいでよかった。
エレンの目が赤く光って、ぶちっと終わるのもよい。後編が楽しみだ。

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」
http://d.hatena.ne.jp/michi-rh/20150902/1443862342


進撃の巨人(5) (講談社コミックス)

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