映画「ジュラシック・ワールド」を見る(感想)

ジュラシック・ワールド JURASSIC WORLD
2015年 アメリカ 125分
監督:コリン・トレボロ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ、トーマス・タル
出演:オーエン(クリス・プラット)、クレア(ブライス・ダラス・ハワード)、グレイ(弟11歳。タイ・シンプキンス)、ザック(兄 16歳。ニック・ロビンソン)、ホスキンス(ヴィンセント・ドノフリオ)、マスラニイルファン・カーン)、バリー(オマール・シー)、ウー博士(B・D・ウォン)

ジュラシック・パーク」から22年後。
ハモンドから権利を引き継いだ億万長者マスラニは、同じコスタリカ沖の島イスラ・ヌブラルに、アミューズメント・パーク「ジュラシック・ワールド」を開園する。
恐竜の遺伝子操作により、次々に新しいハイブリッド恐竜が作られ、園内は2万人を超える観光客で賑わっていた。
監督官のクレアは、甥っ子の兄弟グレイとザックを園に迎えるが、仕事優先で、あまり彼らを歓迎していない。

元軍人で飼育係のオーエンは、4匹のラプトルを手なづけ中であるが、それを知ったやはりもと軍人のホスキンスは、恐竜を強力な兵器として用いることを提案し、オーエンに反対される。

そんな中、新種の恐竜インドミナス・レックスが檻から脱走する。
ティラノザウルス他様々な生きものの遺伝子を組み合わせて生み出されたこの恐竜は、超大型で、頭がよく、擬態をし、凶暴である。
グレイとザックは、ボール型ジャイロで園内を回っている最中に緊急帰還の通告を聞くが、無視して回遊を続け、インドミナスに遭遇し、滝に飛び込んでなんとか逃れ、立入禁止区域に侵入して、22年前のジュラシック・パークの名残りの資材を発見し、古い車を作動させて脱出を図る。
一方、オーエンとクレアは2人を探すため園内に入る。

22年前、「ジュラシック・パーク」を見たときに圧倒されたのは、最初に画面いっぱいに広がった恐竜図鑑の想像図のような映像だった。
巨大なブロントザウルスがゆっくり草を食む姿、ティラノザウルスが小さな手を胸の前に下げて移動する姿、小型恐竜ヴェロキラプトルが凶暴に動き回る姿が印象深かった。
この映画のせいで、恐竜の名前を覚えたし、爬虫類を見ると和むようになってしまった。続編の「ロストワールド」は実はほとんど覚えていなくて、「ジュラシックパーク3」(※3はローマ数字だが環境依存文字のせいかうまく表記されないのでここでは算用数字を使います)はコンパクトに収まった良作、ラプトルもプテラノドンもたくさん見られて楽しかった。
で、本作は、久しぶりに見る恐竜の姿にやはり心躍った。インドミナスが擬態をするのがよかった。
ラプトルに囲まれて睨みあう状況は、前作を思いださせた。プテラノドン翼竜の暴走ならぬ暴飛行は、ヒッチコックの「鳥」の恐竜版といった感じだった。水中から飛び出して獲物を飲み込むモササウルスは、ここぞというところでトンビがアブラゲをさらった感じでよかった。
ラストに登場するティラノはやはりちょっとなんでここにと思うが、最後に去っていくのを小さなラプトルが追っていったり、ラストカットで崖の上に立つ雄姿が、ちょっと西部劇に出てくる孤高のインディアンみたいでよかった。

<セリフ>
クレア:においと足跡から後を追えない?
オーエン:おれはナバホじゃない。
Claire: So, you can pick up their scent can't you? Track their the foot prints
Owen: I was with the Navy! Not the Navajo!

<関連映画>
ジュラシック・パーク」(1993年)
ロストワールド/ジュラシック・パーク」(1997年)
ジュラシック・パーク3」(2001年)

公式HP
http://www.jurassicworld.jp/