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ワールド・ウォーZ WORLD WAR Z
2013年 アメリカ 116分
監督:マーク・フォースター
原作:マックス・ブルックスWORLD WAR Z
出演:ジェリー・レイン(ブラッド・ピット)、カリン・レイン(ミレイユ・イーノス)、レイチェル・レイン(アビゲール・ハーグローヴ)、コニー・レイン(スターリング・ジェニンズ)、ティエリー(国連事務次長。ファナ・モコエナ)、セガン(ダニエラ・ケルテス)、スピーク(アメリカ特殊部隊隊長。ジェームズ・バッジ・デール)、バート・レイノルズ(元CIA捜査官。デビッド・モース)、ユルゲン・ヴァルムブルン(モサド高官。ルディ・ボーケン)、ハビエル(WHO研究所所長。ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)、ブリット(WHO研究員。ピーター・キャパルディ)、ケリー(WHO研究員。ルース・ネッガ)、アンドリュー・ファスバッハ(ウィルス学者。イライアス・ゲイベル)
★ネタバレあり!!★


ブラッド・ピットがゾンビと対決、一人で世界を救う映画だと聞いて、衝動的に見たくなって見た。
謎の疫病の発生により、感染した人がゾンビ化して人を襲い、襲われた人もまたゾンビとなって人を襲う。あっという間に、凶暴なゾンビが増殖し、世界各地で都市が壊滅する。
元国連調査官のジェリー・レインは、アメリカ海軍の軍艦に収容された家族の安全と引き換えに任務に復帰し、疫病の発生源を追う。
韓国の米軍基地で元CIA捜査官から情報を得たジェリーは、イスラエルエルサレムへ飛ぶ。エルサレムの周囲には、モサドイスラエル諜報特務庁)の高官ユルゲンの発案によりゾンビの襲撃を防ぐための高い壁が張り巡らされていた(この壁はちょっと「進撃の巨人」を思い出させる)。が、音に反応するゾンビらは、壁の内側から人々の大合唱が聞こえてくると、壁際に押し寄せ、自らが積み重なって足場をつくり、壁の内側に侵入する。
ゾンビ襲撃の場に何度も居合わせたジェリーは、やつらが目もくれずに素通りする人間が何人かいたことに気付き、その共通点とは何かを考える。野生の動物は病気の獲物を食べないという発想から、自分達に害をもたらすある種の病原菌を持った人間は襲わないのではないかという仮説を立て、直近にある研究機関を目指し、警護役の女兵士セガンとともに民間航空機に乗り込む。が、ゾンビは機内にも潜入していた。機内はパニックに陥り、ジェリーの投げた手榴弾により機体は破損し、墜落する。なんとか助かったセガンとジェリーは、WHOの研究所を訪れ、ゾンビに対抗するためのワクチンをつくることを提案する。
冒頭、ジェリーが妻と娘2人を乗せた車が渋滞に巻き込まれるや、ゾンビ襲撃によるパニックが発生、映画は最初から最後までゾンビとの攻防に終始する。
レイン一家が住むフィラデルフィアの町中でのパニック、韓国米軍基地での襲撃、エルサレムでの壁の中での戦闘、航空機内での攻防と派手なアクションが続くが、最後は、研究所内でウィルスのストックを手に入れ、自らの身体にウィルスを打つジェリーのいちかばちかの挑戦という、比較的地味なサスペンスとなる。
ブラピの長髪はどうも似合うとは思えず、なじめなかった。最後の勝利は地味なとこが私はよかった。「宇宙戦争」を思い出させる結末だが、世界中に蔓延した被害を止めるには、こういう手しかないだろうと思われる。