知人の西部劇研究会で「ブラックソーン ブッチ・キャシディ 最期の決闘」を見る

ブラックソーン ブッチ・キャシディ 最期の決闘  BLACKTHORN
2011年 フランス、スペイン、アメリカ、ボリビア   98分
監督:マテオ・ヒル
出演:ジェームズ・ブラックホーン(サム・シェパード)、エドゥアルド・アポダカ(エドゥアルド・ノリエガ)、サンダンス(ポードリック・ディレーニー)、キャシディ(ニコライ・コスタ=ワルドー)、エッタ(ドミニク・マケリゴット)、マッキンレー元ピンカートン社探偵(スティーヴン・レイ)、ヤナ(マガリ・ソリエル)
※日本では、2011年11月に京都ヒストリカ国際映画祭においてデジタル上映されたのみ。今回西部劇サイト「WEST WIDE WEB」主催者のgoghさんが開催した西部劇研究会でDVD上映をしてくれたので見る機会を得た。が、英語字幕だったので、細かい内容は把握できていない(^^ゞ
予告編 http://www.youtube.com/watch?v=5FMZDtpMFqk


明日に向かって撃て!」に登場した西部のギャング、ブッチ・キャシディが、ボリビアで名前を変えて生きていたという話。
1928年、ボリビア。ジェームズ・ブラックソーンと名乗り、地元の女性ヤナと静かな生活を送っていたブッチは、かつての相棒サンダンス・キッドの恋人エッタ・プレイスの息子に会うため、アメリカに帰る決心をする。
その旅の途中でエドゥアルドという若者に出会う。彼は、炭鉱から金を奪って逃走している最中だった。ブラックソーンが失くした金をエドゥアルドの追手が手に入れたと聞き、彼はエドゥアルドと手を組むことにする。
途中、若い頃のブッチとサンダンスとエッタの様子が挿入される。やりたい放題の武勇伝、エッタと別れてボリビアに向かう2人、そして迎える1908年のボリビア軍との対決。
一方、現在におけるブラックソーンとエドゥアルドの道行きは、激しい銃撃を交えつつも、淡々と進む。かつてブッチらを追っていたピンカートン社の探偵マッキンレーがなかなかいい味を出している。やがて、追手の正体を知ったブラックソーンは、苦渋の決断を下すことになるのだった。
どうも最近の西部劇の傾向のひとつとして、物静かで、渋く、すかっとしない結末、というのがあるように思う。本作もそんな感じだった。味わい深いが、苦い。
ボリビアの塩湖ウユニ湖で繰り広げられる追跡劇が圧巻である。どこまでも続く真っ白な塩の原に、逃げる側と追う側の騎影だけが、浮かび上がる。自然の背景なのにシュールで、美しい。


おまけ:ウユニ塩湖(スペイン語:Salar de Uyuni)は、ボリビア中央西部の高原地帯(アルティプラーノ)にある塩の大地。標高約3,700mにある南北約100km、東西約250km、面積約12,000km²の広大な塩の固まり。正しくは、塩湖ではなく、塩原。(ウィキペディアより)


<追記>DVDが出た。邦題がちょっと違う。

ブッチ・キャシディ 最後のガンマン [DVD]

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