映画「崖っぷちの男」を見る

崖っぷちの男 MAN ON A LEDGE
2011年 アメリカ 102分
監督 アスガー・レス
出演:ニック・キャシディサム・ワーシントン)、リディア・マーサー(エリザベス・バンクス)、ジョーイ・キャシディ(ジェイミー・ベル)、アンジージェネシス・ロドリゲス)、マイク・アッカーマン(アンソニー・マッキー)、ジャック・ドハーティ(エド・バーンズ)、ダンテ・マーカス(タイタス・ウェリヴァー)、スージー・モラレス/レポーター(キーラ・セジウィック)、デイヴィッド・イングランダー(エド・ハリス)、ホテルのボーイ(ウィリアム・サドラー
タイトルに引かれて見た。ださいという感想もあるが、私はこういうべたなタイトルは好きだ。
ニューヨークの高層ホテル、地上21階の外壁を背にわずか30センチの張り出しに立つ一人の男。自殺志願者に思えた彼の真の思惑とは? というワンアイデアで、展開する痛快名誉回復活劇。
男は、交渉人に女刑事リディア・マーサーを指名し、彼女との壁越しのやりとりに応じるが、一方で、そのすぐ隣のビルに男の弟とその恋人が潜入し、ある目的を果たそうとしていた。
やがて男の身元は、刑務所を脱走した元警官の犯罪者ニック・キャシディであることが判明する。彼は、身の潔白を証明するため、入念な計画をたて決行に踏み切ったのだった。
回想を交えて描かれるので、ニックがただの自殺願望者でないことは早いうちにわかる。が、隣のビルで起こっていることとの関連性やニックの狙いがなんなのか判然としないため、前半はその謎でぐいぐい引っ張られる。
ニックが立つ壁の内側のホテルの一室では、交渉人のマーサー、同僚のドハティ、悪徳警官らしいマーカスや、ニックの同僚アッカーマンなどの警察関係者が入り乱れてああでもないこうでもないとやっているのがいい。
マスコミを利用した、目立ちたがりの派手な戦略は、アメリカ映画っぽい。
後半はちょっと話がうまくいきすぎる感があって、え?と思う真相暴露もあったが、ストレートに楽しめたので、まあいいかなと思った。
主演のワーシントンが出ている「アバター」「タイタンの戦い」は両方ともみていないのだが、姓に聞き覚えがあったので何だったろうと検索したら、「ターミネーター4」で準主役の機械人間マーカスを演じた人だった。
ニックの弟を演じるのは「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベル、彼とその恋人役のジェネシス・ロドリゲスの若いカップルがたいへんよかった。ロドリゲスは、ちょっとコミカルなアジア映画を思わせるような素っ頓狂な感じがあって、キュートだった。
http://disney-studio.jp/movies/gakeppuchi/