ジャンゴ(映画「続・荒野の用心棒」)を映画館で見る(感想)

続・荒野の用心棒 DJANGO

1966年 イタリア・スペイン  92分

監督:セルジオ・コルブッチ

出演:ジャンゴ(フランコ・ネロ)、マリア(ロレダナ・ヌシアック)、ウーゴ・ロドリゲス将軍(ホセ・ボダロ)、ナタニエル(アンジェル・アルバレス)、ジャクソン少佐(エドゥアルド・ファヤルド)、ジョナサン神父(ジーノ・ペルーチ)

シネマート新宿で上映したので、見に行く。映画館のロビーには、劇場スタッフ手づくりの棺桶が置いてあった。

劇場での鑑賞は初めてで、鐘が鳴って曲が流れ、歌ががんがん響く中、棺桶引きずったジャンゴが登場するシーンを大スクリーンで見る、という幸せに酔いしれた。

つっこみどころは多いが、なんとも勢いがある映画で、終始わくわくしながら楽しんだ。

こんなことを書くと、マカロニファンからは何をいまさらと言われそうだが、今回初めて、ラストでジャンゴが盾にする墓が、死んだ妻か恋人の墓であると気づいた。なぜこの墓を選んだのか、位置的によかったのか、それとも十字架についている金具が銃を支えやすかったのか、と考えているうちに、ひょっとしてこれは、前半出てきた死んだ伴侶の墓なのではないかと気づいたのだった。墓標に記された「メルセデス」という女性名とそれらしい年代が読み取れた。あんな手であんな人数(ちょうど弾の数)を相手に勝てたのは、彼女が力を貸していたからなのだと勝手に解釈して一人うなずくのだった。

この映画はまた、西部劇だろうが、幕末だろうが、近年「あれを出せ」と言えばこれというくらいポピュラーになったガトリング銃を最初に見た映画でもある。今回見たら、ジャンゴは、ハンドルを回していない。大分昔、テレビでみたときも両手で抱えてたような気がするが、その後ガトリング銃はハンドルを回すものだと知ったので、回していたんだろうなと思っていたのだが、今日みたら、やっぱり両手でしっかり抱えていた。二階堂卓也氏による字幕も「ガトリング銃」ではなく「機関銃」となっていた。とSNSに書いたら、詳しい友人Gさんが、「多銃身を回転させて連続発射させるのがガトリングガン(「マグニフィセント・セブン」)で、ジャンゴのは外見はマシンガン(「ワイルドバンチ」など)なんですが、銃口が蜂の巣のようになっていて「ジャンゴ・マシンガン」と呼ばれフランスのミトライユーズ砲を参考にしているのではとも言われています」とマニアな回答をくれた。

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シネマート新宿の展示