映画「アウトロー」を見る

アウトロー JACK REACHER
2012年 アメリカ 130分
監督:クリストファー・マッカリー
原作:リー・チャイルド「アウトロー
出演:ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)、ヘレン・ロディン(ロザムンド・パイク)、アレックス・ロディン(リチャード・ジェンキンス)、エマーソン(デヴィッド・オイェロウォ)、チャーリー(ジェイ・コートニー)、ゼック(ヴェルナー・ヘルツォーク)、ジェームズ・バー(ジョセフ・シコラ)、サンディ(アレクシア・ファスト)、キャッシュ(ロバート・デュヴァル

ピッツバーグ郊外で起こった5人の男女無差別射殺事件。
犯人として検挙された元米軍スナイパーのジェームズ・バーは、犯行を認める署名を求められると、代わりに「ジャック・リーチャーを呼べ」と書く。(この、”GET JACK REACHER”ってえ殴り書きがかっこいい。)
ジャック・リーチャーを探しあぐねていた当局の前に、本人がいきなり姿を現す。
彼は、元米軍の秘密捜査官で、今は身分を証明する手立てを一切放棄し、文字通り「法の外」(アウトロー)に生きる男となっていた。

バーの弁護士ヘレンは、リーチャーに協力を求める。
リーチャーは、軍にいたころにバーが起こした狙撃事件の捜査をしていたことがあり、バーが犯人である可能性は充分高いと認めつつも、捜査をするうちに疑問を抱き、やがて無差別殺人に見せかけた陰謀を暴いていく。

トム・クルーズは、強くて頭の回転がよくて常に冷静な男前を悠悠と演じている。
運転免許がないからバスで移動するのだが、激しいカーチェイスの果てにあっさりバスで逃走するのがいい。

ロバート・デュバルが、もと海兵で射撃場主の老人キャッシュを演じる。クライマックスでライフルを持ってジャックを援護するという役どころで活躍する。

敵の黒幕を演じるのは、船が山に登る映画「フィッツカラルド」などで知られるドイツの映画監督ヴェルナー・ヘルツォーク。闇に立つ彼の姿は不気味だ。

ジャックと直接渡り合う敵の雇われ殺し屋チャーリーを演じるのは、「ダイ・ハード ラスト・デイ」でブルース・ウィリスの息子を演じたジェイ・コートニー

演出はもたつき気味で軽快さに欠けるが、ボルトアクションの銃の操作を丁寧に見せるなど、銃の扱いはよかったのではないだろうか。
雨の中、チャーリーとの最後の対決で、銃を捨てて殴り合いをするというのも、ひさしぶりでよかった。